聖人くんは長い舌を壁や天井にくっつけてぶら下がれる。
が、槍が投げられない(へにょへにょ軌道で目の前に落ちる)ので攻撃はできない。
舌はグラップリングワームの上位互換な性質なので、ワイヤーアクションを駆使してストリームくん同様捕食者を掻い潜って世界を巡ろう。
あと聖人くんこれまでのスラッグキャットとは違って毛が長くてもふもふしてるもふもふもふ
***
開始するといきなりのイベントシーン。
Void Seaと思しき場所で「昇天」のシンボルを見つめる聖人くんの姿が。
なんかこの子只者じゃなさそう。
***
目覚めると空からは雨…ではなく雪が降っていた。雪!?
雪なんてムーン上層部でしか見たことなかったけど…。
これじゃRain WorldじゃなくてSnow Worldだよ。
マップが見れたので確認してみるとどうやら現在地はSky Islandsのはじっこっぽい。
とりあえず探索しようと進んでみると急に吹雪いてきた。
散らばってるポップコーンプラントの実をつまみ、落ちてるランタンを拾って目についたシェルターに入る。
聖人くんの時代は雨ではなく寒さとの戦いになるようで、吹雪の届かない屋内に行くかランタン等で暖を取らないと凍死してしまう。
もふもふボディはこの環境に適応した結果なのか。
シェルターの中でも眠らず座禅を組んで瞑想する聖人くん。
この子も発明家ちゃん同様カルマレベルの上限低いとこから始まるのね。2段階目の「ス」までしかない。
起きると吹雪は落ち着いていた。
近くのどこかしらにエコーいたはずだから会いに行くか。じゃないとSky Islandsから出られん。
***
食べられるうちに食べとこうとわさわさ飛んでるコウモリを捕まえる。寒いのに元気だな。
しかしコウモリ一匹をもそもそ食べると倒れこみ気絶してしまった。
どうやら聖人くんの胃は植物しか受け付けないらしい。
植物だけってなると食べられるものがかなり限られるな…。
この世界の良心ポップコーンプラントも槍でどつけないので吹雪で自然に実が弾けるのを待たないといけない&無限には食べられない。
必要な食事量が少ないとはいえ厳しい旅になりそう。
***
Sky Islandsのエコーに会ったのでこのままChimney Canopy→The Wallを通ってエコーに会いつつペブルスにも会おう。
様子が気になるし一直線に行けるはず。ていうか聖人くん最初から言葉わかるのね。
Chimney Canopyに入ると独特のエフェクトが発生。なんかこう…エコーの出現フラグが立ったときみたいなアレに似てる(語彙力)
聖人くんはエコーの気配を感じ取れるのかも。この子何者だよ。
***
エコーを回収しThe Wallに向かう。
この道を進めばゲートに通じる橋があっ
ない
何もない
困惑してると不穏なBGMも鳴りだした。
見事に何もない。完全に崩壊してしまった。
ということはペブルスが…ペブルスはもう…。雨が降らない時点で気づくべきだった。
コレはストリーム編から相当な時間が経ってそう…。
とりあえず地上に降りてIndustrial Complexへ来た。
現在のカルマレベルを考慮してGarbage Wastes経由でShorelineへ行こう。
ムーンに会って、そこから更にShaded Citadelに行く。
ペブルスが崩れ落ちたなら地形もかなり変わってそうだけど…。
でもこのルートならペブルスにも会えるはず…生きていれば。
今まで培った知識で世界を駆け巡れ!!!
***
ところで世界が雪に埋もれたせいかエリア名が変わっている。
Sky IslandsはWindswept Spires(吹きさらしの尖塔)に。
Chimney CanopyはSolitary Towers(孤独な塔)に。
Industrial ComplexはIcy Monument(氷のモニュメント)に。
なんか冷たく寂しげな感じになってしまった。もうどこもこんな感じなのかな。
***
なんか捕食者多くない?
みんな寒さを物ともしなさすぎじゃない???
どこ行っても各種トカゲ各種ムカデ各種ヴァルチャーが跋扈している。
どうにか進もうにも捕食者、戦えないから逃げようにも捕食者、途方に暮れてれば空から捕食者。
まさに前門のトカゲ、後門のムカデ。ついでに天空のヴァルチャー。
どうしろってんだ!!!
***
もふもふの毛を毟られながらShorelineへ。
どうやらここにもエコーいるっぽい。昔はいなかったのに。
以前より澄んだ海には巨大クラゲが浮かぶ。Submerged Superstructureにいたヤツだな。
ストリーム編のときは遠目で見てるだけだったけど、
・触手に捕まると引き込んで電撃浴びせてくる
・ミロスヴァルチャーをも感電死させる
結構な危険生物だということがよーくわかった。
たまに粉々になってるときあるけど。何があった。
砕けたオレンジ色の中身は食べられるっぽい。
聖人くん的には殺生がNGなだけで死骸を食べるのは問題ないのかも。
***
ムーンは元気そうだった。
ストリーム編で機能回復してからずっと作業を続けているのか、せわしなく動き回っている。
エコーも近くにいるみたいで、ムーンも気配を感じてるようだ。
「君も感じているだろう? 奇妙な者」
「私たちは出会ったばかりだが、認識はすぐに分かれるだろう」
「進め。私たちのサイクルはまた巡りあう」
…と少しだけ会話してくれた。
(公式和訳だと「変な人」呼ばわりされた ンフッてなった)
(個人的嗜好によりムーンの口調はDLCより前のものっぽくなっています)
エコーはムーン上層部にいた。これでカルマレベルが5まで上がったのでもうゲートで足止めくらうことはないぞ。
再びムーンに会う。
近づくと作業中でも定位置に座り目線を合わせてくれる。優しい好き
「なんて珍しい。どんなメカニズムで同調を達成したんだ?」
ムーンは聖人くんの只者じゃなさを見抜いたのか。同調…?
「君みたいな生命体が私の部屋に迷い込んだのは久しぶりだ」
「今も君の仲間が生き残ってることに安心する」
プレイヤーもムーンが生きてて安心する!!!
いつものように持ってきたものについて教えてくれるムーン。
塗装の剥げた元黄色パールを見せてみるが、内部データも劣化してほとんど何も残ってないらしい。
改めて思うけどストリームくんの時代からどれだけの時間が経ったんだ…。
シェルターで一泊し、Shorelineを去る前にもう一度会っておく。
「また私に会いに来たのか?」
「ああ、昔ここによく来ていた古い生物を思い出すな」
「もちろん、時の流れと共に消えていった。少し前の話だが」
(公式和訳だと「老いた生物」って言ってたけど思い当たる存在がいないし、公式wikiで原文確認したら「old creature」って言ってたからおそらく誤訳…だよね?)
昔の時代から何匹ものスラッグキャットがムーンに会いに来てるからそりゃあもう愛着もひとしおなんだろうな。
槍マス、ハンター、グルマン、サバイバー、モンク、ストリーム、そして聖人(発明家はムーンに会えないらしい)。
偉業を成し遂げたストリームくんなんて特によ。クリア後居着いたストリームくんに「ラッフルズ」って名前つけてる程度には愛着湧いてる。
「時の経過で消えていった古い生物」ってことはスラッグキャット自体がもう絶滅しかけてるんだろうか。
Outer Expanseにたくさん生息してた子たちもいなくなってしまったのか…。
トカゲとかは増え散らかしてるのに。
***
ムーンに別れを告げ次の目的地へ。
次はペブルスだ…。
Shaded Citadelへのゲートがあるはずの方向へ進んでみる。
…地形が変わっている。
何かの残骸と、そこに空いた狭い洞窟。
洞窟に潜った先にあったのは物凄く見覚えのある場所。
あらゆるスラッグキャットが駆け回ったThe Exteriorの底面部分、Underhang。ペブルス内部に入れるゲートがあるあの場所だった。
吹き抜けの奈落だった場所は埋まりシェルターがあった。
このシェルター一部浸水してて危ねぇ!
ゲートはまだ機能していたので通過できた。
Silent Construct(静かな建築物)をランタンマウスにまみれながら、まだ面影を感じる構造体の中を進んでいく。
ミロスバードの往来する洞窟に辿り着き、そこを抜け海を越えるとエコーの気配。
海に浸かった構造物に入ると、発明家編でスピッタースパイダーと激闘を繰り広げたThe Legがあった。
時系列もプレイも一番最後だから今までの思い出がことあるごとにフラッシュバックしてくるな…。
頂上にいたエコーに会い、行き止まりだったので道を引き返す。
***
廃墟と化した構造体は黒く硬化した腐敗にまみれている。腐敗も死んでるようで触れても何の反応もない。
内部は暖かいのでスカベンジャーやマウス等たくさんの生き物の住処になっているようだ。スピッタースパイダーは絶滅してくれ
上部へ向かって内部と外装を行ったり来たりしながら探索していると壊れたゲートを見つけた。
Metropolisと繋がっていたゲートだ。もう機能していない。
ゲート左の部屋から更に左上に行くとエコーがいたはずの場所だけど今は何もいなかった(The Leg頂上に移動した?)。
ということは右上に進めば…。
ペブルス上層部だった場所を歩く。
たくさんの高層ビルが建ち並んでいた背景は更地になり、今は雪が積もるだけ。
まだ原型の残る整備された通路に入るとエリア名が「Five Pebbles」に変わった。ペブルス…!!
通路の先は崩れて崖になっていた。転がり落ちた。痛てぇ。
ちょうど落ちた場所にシェルターがあったので寝る。
Metropolisのゲートあたりから何も考えられなくなってる。
***
ぐちゃぐちゃの瓦礫の中を進んでいくと開けた場所に出
「…」
「小さな…緑のやつ…」
「…やあ」
「ここには何もない…何も…残ってない…」
(プレイヤーの言葉にならないうめき声が響く!!!)
ペブルスが生きてたこと自体は嬉しい…んだけどこんなズタボロの状態になっても死んでないってのは酷だ、酷すぎる。
瓦礫と雪に埋もれて独りきりで…。
これも全部イテレーターたちを放置してさっさと消え失せた古代人たちが悪いんだ。寝る前には電気を消せ。
讃美歌が録音されたパールはまだ音を鳴らしている。
が、色は白く剥げ落ち音は歪みプツプツ途切れてしまう。
あれからずっと聴き続けてたのか…。
手に取ってもコレが何かは教えてくれることはない。
もしかしたら記憶も劣化して「何だったか思い出せないけど大事なもの」としか認識できなくなってるとか…やめろ!
感情ぐちゃぐちゃでどうにもならないのでとりあえず全力でもふもふしておいた。
Downpourはイテレーターたちに心をかき乱され放題だな。
***
これ以上できることはなさそうなので名残惜しくもペブルスのもとを去る。
聖人くんはパッセージ使えないのでIndustrial Complexまで歩いて帰ってきた。
あとやるべきことと言えば残りのエコーを巡ることだろうか。
カルマレベルを最大値まで上げとけばおそらくクリア条件も満たせるだろうし。
Shaded Citadelにもエコーいたよな、とゲートを通るが気配は感じない。
消滅するとも思えないし別の場所にズレたのか?
他にエコーがいるはずの場所はFarm ArraysとSubterraneanの二か所…。
これじゃ最大値まで上げられなさそうだけど、もしかしたらShorelineみたいに新たに出現してるエコーがいるかもしれない。
とにかく探索! 探索だ!
***
ほかほかランタン
***
Farm Arraysのエコーを回収した。
このまままっすぐSubterraneanに向かえばいいんだろうけど、捕食者のさばるこの時代にこのエリアを横断したくない。
群生した食肉植物を鹿に乗って越える場所がいくつかあるけど行きたくない。
鹿の角にしがみついて無防備な状態のときに絶対ミロスヴァルチャーが30000000000羽飛んでくるに決まってる。
ので、一度引き返して地下ルート通って行くことにした。
遠回りになうえ道に迷う可能性大だけど地形が変わってなければ繋がってるはず。
***
旧Drainage SystemであるUndergrowth(やぶ)に来た。ここにエコー出現してるっぽいので回収だ。
地下水路は暖かく植物がもさもさ茂っている。
Outer Expanseに生えてた、近づくと閉じたり開いたりする花も咲いてる。この花好き。
ポールプラントやコンブたち食肉植物も生えてる。こいつらイヤ!!!
地上で見かけなかったから寒さにやられたと思ってたのに、ちゃんと自分らに適した場所で生き残ってやがる…!
***
Subterraneanの下層にあるFiltration Systemまで来た。
相変わらず仄かな赤い光に照らされた暗い場所…なのだが時々金色の光が揺らぐ。
この光はここから更に地下にある寺院跡で見たヤツだ。なんでここで…?
***
Subterraneanのエコーに会い、とうとうカルマレベルが最大値になった。
すると開眼し「昇天」のシンボルを背負う聖人くんのカットインが入る。
…何事!?
シェルターで目覚めると久々のチュートリアルが。
「空中でジャンプ+拾う同時押しで飛行することができます」
…!?
試してみるとマジで飛んだ…この子何者だよ!
そして更に差し込まれるチュートリアル。
「飛行中に投げる+方向キー長押しで昇天を実行します」
……!!!???
何て? 昇天…!? この子何者だよ!?
近くにいた子ムカデに試してみる。
頭上に浮かぶ昇天シンボルを照準の如く子ムカデに合わせると、
パァン
子ムカデは弾け飛び、動かなくなった。
…これ、死…いや、昇天…?
これで生と死のサイクルから…輪廻から解脱したっていうのか…? 救…済……?
なんか手ェ震えてきた。
いや、開眼した聖人くんのファンアートをよく見かけるから何か起きると思ってたけど、想像以上の、何この…何?
聖人くんはイテレーターが探し続けてたモノを見つけたのか?
この子何者だよ…。
でもこの能力で…ペブルス……。
***
とりあえずゲートを通ってFarm Arraysを飛んで帰ることに。飛行能力のおかげで移動がめっちゃ楽。
食肉植物地帯を歩いてる鹿にも昇天をかましてみる。
弾け飛んだ鹿は食肉植物の中に倒れこみ飲み込まれていった。
道中でも赤トカゲや赤ムカデ、スピッタースパイダー、ミロスヴァルチャー等の絶対的な殺意が小気味よい音を立て動かなくなっていく。
怖い。ホントこの子何者だよ……。
***
いろいろ探索しつつペブルスのところに戻ってきた。
Shaded CitadelとSilent Constructって繋がってたのね。
繋がってるというかShaded Citadelの上にペブルスの構造体が丸ごと落ちてきた感じか。
探索中にストリーム編で質量希薄細胞があった場所を見つけたけど、今はスカベンジャーの巣になってた。あぁ…。
ペブルスは座り込んで歪んだ音を聴き続けている。
このままいつ訪れるかもわからない死を待ち続けるよりはもう一思いに。
昇天したペブルスはノイズ混じりの声を上げ事切れた。
もう動かない。
これでよかった…よかったんだ……。
***
道中ずっと考えてた。
ペブルスだけじゃなくてムーンも昇天させるべきなだろうか。
生きてる限り解決策を模索し続けるか朽ちるのを待つしかないだろうし。
でもまだ元気なのに昇天させるのは抵抗ある。ペブルスの想いも無駄になるんじゃないか。
サンズやハラスメントも今どうなってるんだか。通信とかできる状態なんだろうか。
とかいろいろ考えてたけど視界に映った生き物全て(友好度下がったら面倒だからスカベンジャーだけスルー)を昇天させてたら
「もうみんなで解脱しよう、な!!」
っていう思想になってきた。やるしかない
みんな解脱しよう!!! な!!!!!
***
「また来たのだな、Little friend!」
と優しく迎えてくれるムーン。
思いきれずにランタンとか落ちてる槍とか身の回りにあるモノを見てもらう。
いくつかのモノは聖人くんの時代に合った説明になってるのね。
「槍を扱うには君は非力すぎる」
とか。
このままムーンともふもふしてるのも悪くないけど意思を固めたんだ。
みんなで解脱しよう!!!!!
ムーンの目の前で浮き上がる。何か言われるかと思ったけどノーコメントだった。
心を無にして昇天させた。
声も上げずにムーンは動かなくなった。抜け殻の身体だけが転がる。
ムーンのガイドたちが見てくる。
彼らも昇天させた。残骸の眼が抜け殻の傍らに転がる。
これでよかった……。よかった…のか……?
(ムーン昇天の一連の流れをムービー保存しといたけど、聖人くんもだもだしててプレイヤーの葛藤が見える見える)
***
あと昇天させるべきは自分自身だな!!! Void Sea行こ!!!
目的地へ向かうべくSubterraneanから地底の奥底に潜る。
過去と様子の違うFiltration Systemを進む。
金色の光以外にもボイドスポーンが泳ぎ画面が揺らぐ。まるでここがVoid Seaみたいな景色だ。
古代人が掘削に使ったであろう巨大ドリルの横を降りればVoid Seaに繋がる寺院跡が溶けてる。
溶けてる!!!!!
Void Seaの影響がここまで来てるのか。
聖人編はいろんなところで驚かしてくるなぁハハハ(混乱)
飛行して下の様子を見てみる。空間は存在するけど何もない。
更に下を見ようとすると飛行状態が解除され落下。
操作もできずそのまま落下し続け…。
***
「昇天」のシンボルが大きく表示されたのち、寺院跡のような場所に叩きつけられる聖人くん。
ここはRubiconという場所らしい。
ルビコン…もう地上には戻れなさそう。
寺院跡のような場所を歩く。
古代人の像や松明、謎のオブジェ等確かに寺院の面影を感じる場所だけど、洞窟のように入り組み所々にVoid Fluidが流れている。
一部の捕食者、赤トカゲや赤ムカデは色が変わり金色になっている。
なんか神秘的。脅威なことに変わりはないけど。
時々ガーディアンが道を塞いでくるが、三回昇天させれば倒す(?)ことができる。
二回も耐えるとはやるじゃねェか…ガーディアンって何なんだろうな。
イテレーターみたいに古代人が作った寺院の防衛のための機械生命体だと思ってるけど。
しばらく進むと見覚えのある地形に変わった。
ここは確かにSky Islandsだ。
そしてさらに進むとIndustrial Complex、Shaded Citadelと続く。
地上のエリアが細切れになってごちゃごちゃに繋がってる。
Rubiconて何なんだ…どういう場所なんだここは…。
そしてたどり着いたのはUnderhang。
ペブルス内部に向かうあの道もあった。
***
ペブルス内部はあのころのように無重力状態。
久々の無重力下の操作に手間取ったけど飛行すれば重力も何も関係なかった。
内部は崩れている…というか、画面はゆらゆらと歪み、何もない空間にねじれた配管、バラけた機械部品、ツル状の植物(イテレーターの有機パーツかも)が散らばり幻想のような景色が広がっている。
BGMも終末感あふれてて「終わり」が近いのを感じる。
ペブルスがいるあの部屋へ入る。
ムーンとペブルスがいた。
ムーンとペブルスがいた!!
二人ともボロボロの状態ではなく稼働してた元気なときの姿で。
姉弟並んでる光景…なんかいいな。
「古き友よ、感じる?」
「時間が折り重なっていく感覚? 他人の現実が自分の現実を包み込んでいく螺旋状の分岐?」
「どれも現実ではないだろう? 私たちの存在が繰り返されるサイクルは全て解き放たれ、むき出しになり、サイクルはそれ自体に引き寄せられる。これが私たちの求めていたものなのか? そこから私たちは脱出したのか、それともこれはただの夢?」
「答えはいつもすぐそこにあったのか? その問いは、今ここにいる俺たちにとって何か意味があるのか? おそらく、俺たちの元の視点からは解決は不可能だっただろう…」
「問題がうまく定義されていなかった。もし全ての配列の中から正しい答えを見つけたとしても、それを誤った答えと区別することは不可能だったろう。それに確実にテストする方法もなかった」
「俺たちはまだ通過していないときに、その先にあるものを理解しようとしていたんだ」
「向こう側を見た者だけが答えを知ることができるが、だからと言って彼らが得た知識を届けるために戻ることはできない」
「だから、目を覚ます必要があるんだ。小さな訪問者よ」
そう言うと二人は溶けて消えた。
***
先に進んでみるといきなり水中にでた。
上方向へと泳ぎ続けると金色に染まる水、そしてすぐに暗くなったと思えば巨大生物…ボイドワームの群れが見えた。
Void Seaだ。Void Seaが逆さまになってる。
いつもなら底に向かって潜っていくのを上へ昇るように泳いでいく。なんか違和感がすごい。
水流に押しのけられながらボイドワーム地帯を抜ける。
そして聖人くんに近づいてくる一匹のボイドワーム。
いつもの展開ならコイツに湖の底に連れてかれるけど…。
突然飛行状態に切り替わる聖人くん。おいまさか
徐にボイドワームの頭に照準を合わせ、
パァン
ボイドワームは動かなくなる…こともなくどこかへ泳ぎ去っていった。
すると旅の記憶がフラッシュバックし始めた。
記憶が過去に遡っていき、同時にカルマレベルが一段階ずつ減っていく。
最終的に何もなくなってしまった。
空虚な白い空間を泳ぐ聖人くん。
しだいに姿がおぼろげになり、周囲の空間が歪んでいく。
身体から何かの触手が一本、二本と生え…。
***
場面が切り替わり地上の遠景が映る。
傾いたり真っ二つに割れたイテレーターや通信塔が見える。
BGMも相まってすごい悲しい景色だ…ひとつの文明が終わっていく。
そして視点が下がり雲の下、雪の降るSky Islands…スタート地点が映される。
地上に横たわりエコーと同じエフェクトをまとう聖人くん。
夢をみるときと同じように身体が光ったその次には、元のもふもふ緑の聖人くんの姿に戻った。
~以下スタッフロール~
***
!!!!!?????
つまりどういうこと!?
なんかBadなEndの雰囲気を感じて別Endが存在するのかを調べてみたけど、これがTrueなEndらしい。
ペブルスだけ、ムーンだけ昇天させるかでラストの会話内容が変わる違いはあるみたいだけど。
最期のイテレーター二人の会話から察するに、
「輪廻からの解脱」を経験せずに解脱する方法を知ろうとしていた。
解脱したものだけがその方法を知ることができるけど、解脱したので現世に方法を伝えに戻ることはできない。
でも聖人くんはどういうことか戻ってくることができたと。この子何者だよ
だからあらゆる生き物を昇天させる能力に目覚めたと。この子何者だよ
聖人編開始時のイベントシーンって現世に戻ってくる直前の光景だったってことか。この子何者だよ
そしてエンディングでまた現世に戻ってきた…ってことなのか…? この子何者だよ
何のために? 昇天…生物の救済のために? この子何者だよ
つまり聖人くんがやべー存在だということはわかった。この子何者だよ
この子何者だよ
***
クリア後のイラストはエコー化した聖人くんの姿。
あの触手ってエコーの触手だったのか。エコー化…。
自分以外を昇天させることはできても自分自身は永遠に現世に縛りつけられる運命ってことなんだろうか。
ちなみに再開はできなかった。リザルト画面が表示されるのみ。
聖人編のデータリセットしないとダメっぽい。
***
ネタバレ完全解禁して何人かの日本人プレイヤーさんの動画とかプレイ記とか見て自分の中でも聖人くんの解釈はなんとなく固まってきたけど、人によって解釈様々そうだし更にたくさんの人の考察聞いてみたいな。
だけどどうしても言葉の壁が立ちはだかる。
もっと日本人のプレイ人口増えてほしいけど難易度や不親切さがアレなので人に勧めづらいのが……ネ…
***
これでDownpourのスラッグキャットの旅が全部終わった。終わってしまった。
スラッグキャットたちの生き様やイテレーターたちの理解が深まってあの世界がより愛おしくなった。
そう、あの世界そのものが愛おしいんだよ。
槍マスから聖人にかけての世界の時の流れというか、終わりかけてた文明の残骸が実際に終わって朽ち果てていく姿に言語化し難い趣を感じる。
どのシナリオも楽しかったけど個人的には聖人編が好きかも。
必ず訪れるんだ、「終わり」ってヤツは。
キャラ的にはグルマンくんが一番好き。
他のスラッグキャットが復讐に生きたり使命を背負ったりしてる中で、ただ一人おいしいもの探して食べ歩き珍道中してただけのグルマンくんド平和すぎて好き。
今後は遠征やチャレンジモードちまちまやっていこうかな。別エンドと新パール回収もやらないと。
こないだ発表された新DLCのThe Watcherも楽しみだ。Switch版に来てくれるの待ってる。
エノット編? それはまあうん
・Void Sea(空虚の海)
地底の奥底にある金色の湖。旅の終わりの地。
物質を消滅させる液体「Void Fluid(空虚の水)」が満ちている。
古代人は「コレに浸かれば解脱できるんじゃね!?」と考えて、イテレーターが解決策を見つけるより先に全員消えていった。
自我が強すぎるヤツは消滅しきれず現世に残響として留まった(エコー化した)。
・雨
イテレーターの稼働には、内部で働く微生物のために大量のキレイな水が必要となる。
川を一本消費する程の大量の水を使用するが、それと同量の水蒸気を吐き出し、雲となり雨を降らし、循環させることによって水を再利用していた。
つまり、作中で降る殺人的豪雨はペブルスによってもたらされていたモノだった。
・ボイドスポーン
謎の金色の魂みたいな何か。シルエットがナメクジっぽい。
一部のエリアに丸い卵みたいな状態で浮いていて、触れると殻が割れて一定の方向へゆっくり漂いだす。
本来はニューロンを食べてから見えるようになる存在だけど、聖人くんには最初から見えてた。
・ガーディアン
地底の寺院跡にいる守護者。
数珠みたいなものが垂れ下がった二対の腕と頭上の魔法陣が特徴的。
カルマレベルが最大になってない生き物を念力で追い返したり殺害したりする。
・ボイドワーム
Void Seaにたくさん住んでる超巨大なワーム。
詳細は謎。わかるのは「小顔」だということだけ。
・エノット編
タイトル画面でコマンド入力することによって出現する隠しスラッグキャット。
捕食者モリモリ、常に大雨、必要な食事量は最多の12、謎のボイスやSE、その他諸々やべー難易度で存在がジョークみたいなシナリオ。
プレイ動画見てみたけどすごかった(語彙力)。ぼくにはとてもできない。
Rest in peace, gamer.
2024/06/19